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性病とは?
性病とは性行為によって引き起こされる感染症のことです。最近はSTD(sexually transmitted diseases)という名称も一般的になりつつあります。
性病にはたくさんの種類があり、有名なものだとクラミジア、淋病、コンジローマ、エイズなどがあります。
近年は、淋病やクラミジアは減少傾向にありますが、逆に急増しているのが梅毒です。非常に感染力が強くより予防の優先度が高いということで保健所ではHIV検査とともに梅毒検査がセットで行われるようになってきています。
保健所での性病検査は無料・匿名
性病検査を受けたことはありますか?9割以上の人は受けたことがないと思います。性病検査というとハードルが高いイメージが強く、また具体的な症状が出ない限り自分は大丈夫だろうという根拠ない自信を持ってしまいがちです。
裏垢男子や風俗遊びをしている男性はもちろんのこと、特定のパートナーしかいない場合でも性病検査を受けておくのは悪いことではありません。特に新しいパートナーと付き合い始めのタイミング等にはお互いが性病検査を受けておくのが理想です。
性病検査の方法としては大きく分けて、保健所での検査、クリニックでの検査、性病検査キットでの検査の3種類があります。
保健所での性病検査では検査項目は少ないものの、完全無料・完全匿名で検査を受けることが可能です。
受けてみたいと思うけど利用方法がよくわからなくて不安だという方も多いと思います。
実際に東京都南新宿検査・相談室に行ってきたので利用方法について解説していきます。
保健所の検査とクリニックの検査の違い
検査項目数
保健所の検査の場合は基本的にはHIV(エイズ)と梅毒のみです。ただし、キャンペーン期間中はクラミジアの検査、淋菌の検査をしている保健所もあります。これに対して、クリニックでは喉への淋菌・クラミジアの感染の有無、HPVウイルスの感染の有無等の様々な検査を実施しています。HPVとはヒトパピローマウイルスの略で、子宮頸ガンの原因になるといわれています。過去に子宮頸ガンワクチンを受けたことがあっても、多数のウイルス型が存在しているので特に心配な場合は検査するべきです。
料金
保健所での検査は完全無料です。これに対してクリニックでは検査する項目数によりますが1万円~という料金がかかってしまいます。
検査実施日
保健所は一部休日に受け付けている拠点もありますが、基本的には平日の日中のみしか受付していません。これに対してクリニックは土日祝日はもちろん、夜間でも対応している場合もあります。平日日中がどうしても難しい場合はクリニック、クリニックにも行くのが恥ずかしいという場合は性病検査キットの利用がおすすめです。
検査結果の確認方法
保健所で性病検査の確認は再度保健所におもむく必要があります。また検査結果の証明書をもらうことはできず口頭で結果を伝えられるのみとなっています。これに対してクリニックの場合は検査結果の証明書を受け取ることができたり、最近はWEB上で検査結果を確認できるようになっています。一部の風俗店ではクリニックの検査結果を公開している場合もあります。このような制限があることから保健所の検査に風俗関係者が来ることはまず無く、実際は真面目風な風貌の人がほとんどです。
東京都南新宿検査・相談室とは?
東京都が運営している施設です。他の保健所は平日日中のみの受付ですが、東京都南新宿検査室は平日夜間や土日にHIV検査が受けられます。さらに東京都エイズ予防月間(11/16~12/15)と東京都HIV検査・相談月間(6/1~6/30)の年2回にあるキャンペーン期間では通常のHIV検査、梅毒検査に加えてクラミジア・淋菌の検査を実施しています。
新宿駅から徒歩5分ほどです。1階にトヨタレンタカーが入っているビルで、道路を挟んで向かい側にマックがあるのが目印です。
東京都南新宿検査室を勧める理由
Web予約ができる
公式ホームページ上からの検査予約システムを提供しています。WEB予約なので24時間予約申し込みができる、電話予約よりも気軽に予約申し込みができるというメリットがあります。
土日でも受けることができる
平日に休みが取りづらい方にとって土日に受付可能というのは非常に助かります。他の保健所の場合は仮にたまたま休みが取れて平日に検査に行けたとしても、検査結果の確認も平日(保健所によっては次週の同じ曜日指定)に行かなければならないという点に注意が必要です。
淋菌・クラミジアも検査できる
上記キャンペーン期間中には淋菌とクラミジアの検査も実施しています。キャンペーンは毎年好評を博していてすぐに予約枠がなくなってしまいます。1か月前から予約枠が開放されるので興味のある方はなるべく早めに予約する必要があります。また、クラミジア・淋菌は尿検査となっており、必ず前日までに尿検査キットを受け取りに行く必要があります。検査当日になるとキットを貰えないので注意してください。
実際に予約してみた!
おおまかな流れは以下の通りです。
・web予約
・尿検査キットを取り行く
・検査
・結果の確認
予約方法
電話での予約も可能ですがここではWEB予約の流れについて記載します。1か月先まで予約枠が開放されています。※平日に予約したら、検査確認日も平日になるのでご注意ください。
ホームページにアクセス
WEB予約同意
日時指定
予約確定
ページをブックマーク(画面キャプチャはダメ)
尿検査キットの受け取り
キャンペーン期間で淋菌・クラミジアの検査を受ける場合は必ず検査前日までの営業時間内に尿検査キットを受け取りに行く必要があります。検査室の受付で「尿検査の受け取りに来ました」を伝えて、受付番号が表示されているスマホの画面を提示するとキットを渡してくれます。簡単な説明とキットに破損がないかの確認をして終わりです。所要時間は1,2分です。
検査日の流れ
検査の所要時間は待ち時間も含めて約30分です。
キャンペーン期間で淋菌・クラミジアの検査を受ける場合は、正午以降に自宅で採尿しておきます。
検査の予約時間前後に検査室に行き、番号を提示すると記入用紙を渡されます。
検査結果確認希望日(※平日に受けた場合は平日のみ)、簡単なアンケートの記入をすると受付番号を発行してくれるので自分の番が来るまで待合室で待機します。待合室には大きなモニターが設置されていてエイズについての啓蒙DVDが流れています。エイズが発症した後の治療はまだ難しい状況ですが、HIVのウイルスが早期に発見できれば適切な治療を受けることができ日常生活に支障がないレベルになってきているそうです。
自分の番号が呼ばれるとまずは検査室①に入室して、性病検査についての簡単な説明と尿の提出があります。その後検査室②に移動して採血を行います。
採血が終わると止血のため待合室で座って待っていて、5分ほどたてば出血が止まるのであとは自由に帰ってokです。最初に書いた紙の控えは検査結果の確認に必要なので適切に管理をして無くさないように注意してください。
結果確認日
確認日の所要時間は約15分です。
検査日にもらった紙を提示すると受付票を発行してくれます。検査日に比べると待ち時間はほとんどありません。自分の番号が呼ばれると検査結果確認室①に入室します。
先生の手元には検査結果の表が置いてあり、間違えないように念入りに番号を確認後、結果を教えてくれます。
性病にかかっていないと思っていてもこの時ばかりはやはり緊張します。
『HIV陰性、梅毒陰性、クラミジア陰性、淋菌陰性、すべて陰性です。』
結果を聞いてほっとしたところで軽く性病対策についてお話してもらって、次の部屋へ。
検査結果確認室②では、別の先生がいて性病に関する質問になんでも答えてくれます。今回は2回目だったので特に聞くことは無いですということですぐに終了。
最後に部屋を出てからアンケートを記入して、これですべて終了です。
ちなみにですが、検査結果は紙でもらえない&音声の録音等は禁止されているのでご注意ください。
最後に
複数人と性交渉のある方は必ず性病検査は受けましょう。特に、風俗によく行く男性は必須です。自分の性病を早期に見つけるためということもありますが、何よりパートナーへの感染を防ぐことが大事です。感染させてしまったら彼女を傷つけるだけでなく、信用もすべて失ってしまいます。浮気をしないのが一番ですが、してしまった場合もコンドームの着用はしっかりと意識するようにしましょう。